WEB制作会社に入って、一番最初に直面した問題が「WELQ」問題でした。
実は「WELQ」が「問題だ!」と叫ばれる少し前から相談を受けておりました。
その際に、Googleに問題報告ができることも知りましたので、その方法も記載しておきます。
Contents
相談をうけることになった経緯
まず、今回の私が相談を受けた原因としては、
「WELQが検索順位をどんどん上げてきて、うちの記事がトップ表示されなくなっている!!!!」
「何があった?どうしたら良い?」
というものでした。
実際に記事を見てみると…
クライアントのWEBページが、大量の引用をされ、WELQが大量の記事を作成していたため、検索をしたらクライアントのWEBページではなく、WELQがトップに出てくるという事態が生じてきてしまっていたのです。
この大量の引用は、著作権法上の適切な「引用」がなされていないケースだなぁ…と感じました。ほぼ黒に近いグレーゾーン。
(詳しい法律についてはまた別の記事で)
とりあえず、WELQがぐんぐん伸びてきていて、「これは何か対処をしなければ!」と感じたのです。
クライアントの希望
クライアントとしては
- あまり時間やお金をかけたくない
- 裁判もしたくない
- でも、検索したら自分たちのサイトより上位表示されるのでなんとかしたい
ということを望んでいました。
対処法
ここで私がクライアントに勧めた対処方法は2つです。
- まずはGoogleに問題報告をしましょう。
- それでGoogleが動いてくれなかったら、内容証明郵便を出しましょう。
Googleに問題報告をしましょう(いわゆる通報)
この対処法は、悔しい!賠償責任を負ってもらいたい!裁判したい!WELQを懲らしめたい!という人にはほぼ意味はありません。
Googleに報告をしても、WELQのコンテンツ自体は削除されないからです。しかし、報告が認められれば、該当ページがGoogleの検索結果に表示されなくなる(インデックスの削除をしてもらえる)のです。
簡単に言えば、Googleに報告することにより、検索結果からの削除をしてもらえる「可能性がある」ということです。
なので、報告をすることは無駄ではないと思っています。
今回のクライアントのように、検索の結果についてだけでいいからなんとかしたい!という場合には、まずはこちらが有用かと。
なので、まずはかんたんなこちらを勧めました。
内容証明郵便を出しましょう。
Googleさまが動いてくれない場合には、著作権侵害をしているとして、内容証明を出しましょう。という提案をしました。
今回の内容証明郵便を送る意図としては、「ビビって中止・削除してくれないかなぁ」という期待と、「著作権侵害の故意の立証に役立てることができれば、後々有利だなぁ」と思ったからです。
でも、後者は「裁判をしたくない」というクライアントの希望にはほとんど関係ないないので、前者の意味で「出しましょう」と言ったと考えてもらってほぼ間違いがないかと思います。
しかし、ビビらせるにはやはり内容証明も弁護士に書いてもらうのが一番。
ということで、結局お金はかかってきてしまうんですよね。
以上から、なんとかGoogleさまにインデックスを削除いただけないかなぁ…と思っていました。
結論
この結論としては、みなさまが御存知の通り、WELQの閉鎖で幕を閉じました。
私としては、Googleへの報告はしていただきたかったのが本音のところではありましたが…。
この事件から、しっかり著作権も学んでいきたいと思いました。
友人に著作権を司法試験の選択科目として学んでいた子がいるので、いくつか授業をもらって今勉強中です。
是非、みなさんも一緒に法律を学んでいきましょう。
法律って面白いですよ。
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